宿願

　『力』を持った"真なる王"の治世を敷く

仇敵

　特になし(或いは、器でないムラクモの欠片の蒐集者すべて)

概要

　ミカドの穏やかな政治は大陸全土に及び、そして人々の野心がミカドに牙を剥く事をさせませんでした。 彼らはミカドの治世が終わってからの乱世を纏められぬことから、ミカドの真に持っていたものは『力』……人々の野心を抑え付ける力こそが、"真なる王"に最も必要なものだと考えています。
　但し、力に溺れた暴君や暗愚は問題外です。 "真なる王"としての必要最低限の、大陸に黄金時代を与えられるだけの統治能力と器。 それが無く、力だけで台頭するものが居ようものならば、排除対象にすらなり得るでしょう。
　これらの事から、彼らは特に力に優れたもの……或いは才ある者を見出し、それを"真なる王"へ導く試みを積極的に行っています。
　加え、力を求めるのならば自らも並び立てなければ、手助けする事も、導く事も出来ぬと、自己の研鑽を惜しみません。

人物

"十束剣" 導手 天鴉(てんあ) (人間／女／62歳)

「活かす剣、殺す剣。 伝えられなくちゃぁ、どちらも意味が無い。」
　草薙派を率いる、現在で唯一の女性の導手です。 女であり、尚且つ老いて尚草薙派の頭目としていられるのは、純粋に"草薙派の中で最も強い"存在だからであり、小尊衆の内で他の追随を許しません。
　彼女は導手の義務を果たすと同時に、後進の育成と技術の体系化、研鑽に注力しており、彼女の代となってから草薙派は複数の極意や奥義と呼べるものを獲得しています。
　これらの成果を上げる彼女は、歴代草薙派の導手の中では特別保守派であり、小尊衆が他の流派へ存在を晒す事にも強く反対していました。
　"老亀"がその反対を押し切って行動に出た事に不信感を今でも抱いている事から、自らの立場を"ふさわしくない"としており、技術を伝えきれる後継者を強く求めています。

依頼人として
　小尊衆が存在を晒す事に否定的だったことを引き継いで、彼女の立場で他流派を混ぜた依頼や任務を出す事は殆どありません。

流派装備