ウェンリッド 忍界乱世

【黒蜥蜴】 - ウェンリッド 忍界乱世

【黒蜥蜴】

(ヒノマル地方全域)
入門条件
50名誉点

宿願

 隠匿

公ではない宿願

 金の力を最大化出来るまで勢力を広げる

仇敵

 特になし

概要

 表の世界で戦乱に関わって居ながら裏の世界へ触れた傭兵や、各流派の抜け忍、潰えてしまった中小流派の生き残りなどが集まった集団を前身とする"独立密偵派遣組織"が、独立流派「黒蜥蜴(くろとかげ)」です。
 彼らは戦力、密偵提供による対価分の仕事、そしてその取引を流儀に置いており、金を積んで彼らへ頼めば"金額未満"の働きになる事はない、また定まった取引においては確実に裏切ることをしない事から、裏社会の何でも屋である彼らに仕事を頼むに際し、彼らは一定以上の信頼を置けます。
 但し逆に、雇用主やお得意様への"忠誠心"と呼べるものはなく、訓練された人員を送りはしますが、対価以上の練度を持つ人員、或いは人数など。 対価を大きく超えたコストを仕事に支払う事もありません。
 「黒蜥蜴」に所属するシノビはそれらの性質上、一般的な他流派の様に細かく階層化した組織構造を持たず、引き受ける仕事から能力の違いはあるものの、それらの階級の違いに上司や部下のような命令権は発生しません。

 黒蜥蜴のシノビは仕事の金額によって派遣する人員の練度を変える性質上、外部にも広く知られた階級指標があります。
 下から「白」「黄」「緑」「青」「紫」「赤」「黒」「蜥蜴」の八つがあり、最大の階級の「蜥蜴」ともなれば、素性が不明ながらも仕事の結果を逸話として二つ名に持つ"名持ち"のシノビで埋まるでしょう。

 彼らの階級は練度、実力もそうですが、裏切者や契約違反に対する始末者としての側面も持ちます。 「黄」であるならば始末すべき「白」を確実に殺す役目も与えられ、「黒」であるならばそれより下のすべてです。
 最高階級である「蜥蜴」は例外で、"「蜥蜴」を殺し得る"事が条件となり、その比較対象が最も強い者であろうと、殺し得る確率が皆無と判断されれば「蜥蜴」には振り分けられません。
 この事から、下位の色階級と「蜥蜴」では隔絶した実力を持ちます。

詳細

 彼ら全員が知っている訳ではありませんが、「蜥蜴」以上の高い階級を持つ構成員が知る宿願に、「金の力を最大化出来るまで勢力を広げる」と言うものがあります。
 農民が叶わぬ大名でも、農民が寄り集まり、金を黒蜥蜴に積めば大名を殺せる。
 武力を持たぬ小国でも、金を黒蜥蜴に積めば大国を崩せる。
 法が兵の"力"によって敷かれるように、ヒノマル地方に黒蜥蜴の"力"によって、金を本位とした法を敷く。
 その完成を宿願とし、彼らは日々拡大を続けています。

流派装備

駒織(名誉点:100点)

 一度でも名誉点を「100」点支払う事により、忍務における支援派閥"駒織"に個人的な支援要請、及び計画実行に伴う支度の要請を行えます。
 シナリオ開始前、或いは「黒蜥蜴」と連絡が取れる状況(基本的には買い物が行える状況)で、特殊なアイテム「駒織(+n)」を購入可能です。
 「駒織」は行動判定を行った場合、その結果を見た後に最大一つ消費する事で、「駒織」に記載された値だけ、行動判定の達成値を上昇させる事が可能です。
 この行動判定の達成値上昇は道具の準備であったり、場所の分かっている忍務地点への有利なセッティングであったり、影に隠してあった人員などを理由とします。
 「駒織」はシナリオ終了時にすべて失われます。

「駒織(+n)」

「駒織」の値辺りの価格は下記の通りです。

値段 500G 1,000G 2,000G 3,000G 4,000G 5,000G
+1 +2 +3 +4 +5 +6

「駒織」は複数購入する場合、二つ目以降の値段は二倍、三倍、四倍と増えて行きます。

秘伝

この流派の秘伝は【忍界調査ギルド・白夜の銀楼亭】の《忍秘伝再現》《忍秘伝研究・上》《忍秘伝研究・下》の対象にできません。

《偽流・○○(流派名)

必要名誉点
50点
タイプ
常時型
前提
なし
限定条件
なし
使用
適用
リスク
概要
他の流派の秘伝を修得可能になり、流派装備を獲得可能になる。
効果

 元はその流派のシノビであったり、交戦から技を盗んでいたり、個人で組み上げた術理がたまたま大きな流派の秘伝と似通っていたりします。
 この秘伝を修得した場合、忍界流派の中から所属流派を一つ選びます。(大流派・独立流派は含みません)
 その流派の流派秘伝の修得、及び流派装備の獲得が可能になります。
 修得や獲得に伴うコストや前提条件は満たされていなければなりません。

《遊歴百識》

必要名誉点
50点
タイプ
常時型
前提
なし
限定条件
なし
使用
適用
リスク
概要
2d6の結果を記録、保持し、行為判定の際、その結果と交換できる。
効果

 あらゆる場面へ対応する為の特別な教導を示します。
 シナリオ開始時、2d6を1回振り、その結果を記録します。
 以降シナリオ中、行為判定を行う度、その結果を見た後に記録された2d6の結果と出目を入れ替えることができます。
 入れ替えた場合、記録された出目は入れ替える前の出目へと変更されます。

《我流・○○(特技名)/○○(強み)○○(弱み)

必要名誉点
50点
タイプ
常時型
前提
なし
限定条件
なし
使用
適用
リスク
概要
宣言特技の効果を変更する。
効果

 体系化され切っていない、自らの技を身に着けている事を意味します。
 この秘伝を修得した時、宣言特技一つ(ナンバリングを含まない)と、下記の強み、弱みから一つずつを指定します。
 指定した宣言特技、或いはそれを前提とする秘伝や変化型の秘伝を宣言した場合、指定した効果を受けます。

強み

【躱し】:宣言してから10秒(1ラウンド)の間、回避力+1。
【護り】:宣言してから10秒(1ラウンド)の間、防護点+2。
【裂き】:宣言特技が適用されている間、自身の与えるダメージ+2点。
【殺し】:ダメージを増加する効果ならば、その上昇量を1.5倍にする。
【宿し】:その宣言特技が適用される攻撃の対象数、及び適用対象数を1体追加する。
【崩し】:その宣言特技が適用される行為判定に+1のボーナス修正を受ける。
【契り】:その宣言特技が適用される行為判定は、出目を見た後に「8(4,4)」に変更できる。

弱み

【回避低下】:リスクに「回避力判定-2」を追加する。
【抵抗低下】:リスクに「生命抵抗力・精神抵抗力-2」を追加する。
【防御低下】:リスクに「防護点を0にする」を追加する。
【損傷拡大】:宣言してから10秒(1ラウンド)の間、自身の受けるダメージ+2点。
【精度低下】:その宣言特技が適用される行為判定に-1のペナルティ修正を受ける。
【流血代償】:宣言した時、「5」点の確定ダメージを受ける。
【危地活性】:現在HPが最大HPの半分以下でないとその宣言特技は使用できない。

製作者:ろこぐら