ベルセルク

記載上の原種との差別化

　この希少種のキャラクターを作成する場合、種族欄から「その他:自由記入」を選んで種族名を「ソレイユ(ベルセルク)」と記載した上で各種族特徴を記載してください。

選択可能信仰の追加

　PC作成において"戦神"ダルクレムを信仰することができます。ただし、これによる特殊神聖魔法を習得することはできません。
　また、この神を信仰する場合は人族社会において強い非難を受ける可能性を考慮しなければなりません。

種族特徴の変更

　[輝く肉体]の種族特徴強化がなくなり、[太陽の子]が以下に変更されます。
[狂戦士化]:補助動作、戦闘準備動作で凶暴化し、荒れ狂います。
　その戦闘中に行う命中力判定、生命・精神抵抗力判定に+1のボーナス修正を得て、近接攻撃、遠隔攻撃によって発生する物理ダメージが+2点されます。一方、回避力判定に-3のペナルティ修正を受け、あらゆる魔法が行使できなくなります。この能力は戦闘が終了するまで解除することができません。

種族強化

　[狂戦士化]が強化されます。

6レベル

　命中力判定,抵抗力判定へのボーナス修正が「+2」になり, 物理ダメージの上昇が「+4」点になります。

11レベル

　命中力判定,抵抗力判定へのボーナス修正が「+3」になり, 物理ダメージの上昇が「+6」点になります。

概略/文化

　熊や動物の毛皮の衣服や被り物を好む、特に好戦的なソレイユです。
　原種であるソレイユ同様、ベルセルクは男女ともに極めて筋肉質で大柄な体格をしています。また、女性の割合は少なく、男性が種族の殆どを占めている為にベルセルクの女性は種族繁栄の為に種族の中でも貴重な存在として扱われています。
　獣を狩り、その素材から武器を作って蛮族を屠らんとする野蛮な彼らは、血の匂いで動物や蛮族を誘き寄せる為に身体に獣の血を塗り、毛皮を被る習慣があります。そのような彼らの装いはまさに蛮族そのもので、実際にオーガやボルグと間違えられることがよくあります。特にソレイユ原種との大きな違いとして、彼らの伝統である刺青を入れないのが特徴です。
　成人とみなされる基準はソレイユと同様ですが、男性の場合は成人になる際にゴブリンやボルグといった蛮族と戦い、その血を浴びるという祭儀を行うようです。その祭儀で命を落とすベルセルクは少なくありません。それでも男性が多いのは、それだけベルセルク達が戦闘能力に恵まれているのと、子孫繁栄の意思からベルセルクの女性は一妻多夫であることが多く、それだけ強い男児を産まされることが関係しているでしょう。
　以上の野蛮性からソレイユの一種ではあるものの、太陽の子の如き力を失っており、代わりに凶暴的な戦い方をすることから戦神ダルクレムの加護を受けたソレイユだと云われています。実際それは噂では留まらず、ベルセルクの氏族の一部は戦神ダルクレムに感謝を捧げ、生を営むための戦に身を捧げているのです。

歴史

　魔法文明時代や魔動機文明時代において、ソレイユは表に姿を表さずに辺境へ住むようになりました。
　温厚で朗らかな彼らはその停滞する文化を良しとしましたが、時代の流れが進むにつれて孤独に耐えかね、蛮族との戦いを好む者が出てくるようになりました。戦争が起こっていない間に蛮族と争う事に意義を唱えたソレイユと好戦的な彼らはやがて離別し、好戦的なソレイユは彼らのみで集落を作り、武器を手に取り蛮族や猛獣との戦いに明け暮れました。それが、今で言うベルセルクとなった彼らの生い立ちです。
　中には、蛮族との戦に臨むために蛮族が主に崇める戦神ダルクレムに信仰を捧げ、善き戦を掲げるベルセルクも出てくるようになりました。しかし人族の信仰者が穢れを得たいがために行う妖しい儀式に興味を示さず、ただひたすらに氏族を生存させるための力を求め、純粋な戦いを望んでいます。

社会,機動隊での存在

　ただでさえ数が少なく広く認知されていないソレイユの希少種なので、ソレイユと認知される事はよほど博識でない限りありません。むしろ、野蛮な姿をしている彼らは通常の装いで紛らわせない限り蛮族と誤解され、嫌悪されるでしょう。
　ダルクレムの信仰であれば尚更、その敵視は討伐対象と見做されるまでに悪化する可能性があります。

　機動隊においては、彼らの数少ない人族社会への受け入れ先としてベルセルクの入隊を認めております。機動隊からすれば彼らの優れた戦闘能力は評価すべきもので、様々な事情を持つ隊員の1人として迎え入れられることでしょう。
　ただし先述した狂戦士の戦い方から彼らを律するのは難しく、ベルセルクを生還させるには相応の手腕を必要とします。機動隊の中でもベルセルクをあまり見かけないのは、その彼らの多くが既に戦没しているからです。