リルドラケンの有毛種集落で生まれ育った。
その集落の秘宝を守る巫女の見習いとして大切に育てられ、16歳までは不自由なく、優しい集落の人たちに愛され、大らかに育つ。
しかし、16歳の誕生日、彼女の人生は一変する。
どこからか「秘宝」の存在を嗅ぎつけた蛮族の集団に集落が襲われる。
その襲撃により集落は崩壊。先代の巫女から「秘宝」を託され、集落から一時離れるようにと言いつけされてそのようにするも、途中で蛮族の集団に見つかり、捕獲、監禁される。
フィーリアが殺されなかった理由と、見逃されなかった理由は「当代の巫女であり、彼女が生存しなければ秘宝を手に入れることはかなわない」と、集落のものから言われていたからである。
当然、聞き出すための拷問を受ける。しかしフィーリアは「秘宝」を託されただけであり、それを他者に渡してはいけない、という事実を知っているだけである。
永遠とも思われる拷問の時間は、意外とあっさりと終わりを告げる。
偶然そこを訪れた冒険者の一団によって、フィーリアは救出されるのだった。
「集落の様子を確認したい」
ボロボロになりながらも、告げた言葉。
それは数日後、フィーリアが治療をされてから果たされることになる。
生存者はなし。家屋も、静謐の森も、何もかもが残っておらず、多くの死体が、フィーリアを迎えることになる。

フィーリアに託された「秘宝」。
有毛種リルドラケンの集落の「秘宝」は、死者に作用し、それを自在に操る、という、禁忌にも近い能力を持つもの。
それを管理し、外に出さないためにこの集落は存在していた。
しかし、フィーリアは巫女見習いであり、「秘宝」の能力については「引継ぎ」を受けていない。
十全に「秘宝」を制御・管理するための修行も終えていない。
だから、これは偶然にも「秘宝」の力が作用してしまった結果。

「フィーリア。自由に生きなさい」
「貴方の思うがままに、信じるがままに」

まだ幼いフィーリアは思ってしまった。考えてしまった。
「自由」の方向性を。

「どれだけかかっても、何十年、何百年かかっても」
「集落を、皆を取り戻すんだ」

そうして彼女は、助けてくれた冒険者にお願いして、冒険者として生きていくことになる。
戦闘訓練なんてしたことのない彼女は、誰でも扱えるクロスボウを手にして。
いつか、故郷の再建ができるように。
例えそれが、自分以外の生き残りがいなくても。
意味のない自己満足であるとしても。
禁忌を犯す行為だとしても。

9:シューター9、レンジャー9、エンハンサー6、ライダー9[60,000]
10:シューター10、エンハンサー7、ライダー10、アルケミスト5[76,500]
11:シューター11、スカウト3、エンハンサー9、ライダー11[98,000]
12:シューター12、スカウト9、セージ3[122,500]
13:シューター13、セージ4、エンハンサー10、ライダー12、アルケミスト8[153,000]
14:シューター14、エンハンサー11、ライダー13、アルケミスト10[187,500]
15:シューター15、セージ9[212,500]