ギルドシティ・ウェンリッド

魔改造研究書 - ギルドシティ・ウェンリッド

魔改造研究書

基本取引価格:非売品
知名度
16
形状
色褪せた本
カテゴリ
GM用ツール(MC)
製作時期
現在
概要
霧の街に住むムギドが行う魔改造について纏めた本
効果

魔改造表

霧の街で死亡しても、蘇生することはできます。
このとき、通常の蘇生ではなく、ムギドによる蘇生を選んだ場合、蘇生費用は必要なくなりますが、肉体を無理やり改造されてしまいます。
肉体の改造は腕や脚など、身体の器官を強力な魔物のものに取り替えられてしまい、本来ない機能を追加されてしまいます。内容はムギドの気まぐれで変わるため、サイコロを振ってランダムに決めます。
魔改造は死亡しなくても、ムギドに申請すればいつでも行えます。
ただし、魔改造は死体を改造するため、一度死亡しなければいけません(“穢れ”も溜まります)。
魔改造を受けたPCは1日(6th)の間、ムギドの元から動けません。

魔改造簡所決定表

魔改造を受けたとき、1dして魔改造を受けた場所を決めます。
すでに魔改造を受けている、同じ箇所は選べません。
また、改造箇所が決まれば、改造の内容をさらに1dして決めます。
どのような魔改造でも、変装や衣装などである程度ごまかすことは可能です。
すれ違っただけでは特異な肉体に気づかれないことがほとんどです。
ただし見つかってしまった場合、公の場面などには出られないようになり、他の人族からも距離を置かれます。

魔改造箇所決定表
出目魔改造される箇所
1~2
3~4
5
6

腕の魔改造

①《ボガードの腕/連続攻撃》

概要:両腕がボガードの屈強な腕に変わります。
効果:能力値に変化はなく、通常の腕と同じように使えます。
この腕に近接武器を持って攻撃し、攻撃が命中した場合、同じ対象にもう1回攻撃できます。
2回目の攻撃が命中してもこの効果はありません。
《両手利き》などでそれぞれの腕に異なる近接武器を装備している場合、それぞれがもう1回攻撃できます。
腕は包帯を巻いたり、大き目の服を着ることでごまかせます。

②《ワイトの腕/爪の毒》

概要:片腕の先がワイトのように腐ります。
効果:ランダムに決めた片腕の先端が腐り、爪の先から毒が分泌されるようになります。
能力値に変化はなく、通常の腕と同じように使えます。
この腕はカテゴリ〈格闘〉の武器〈パンチ〉と同様に扱えます。
ワイトの腕による攻撃が命中してダメージを与えた場合、ワイトの腕で攻撃したPCと攻撃を受けたPCが共に「生命抵抗力判定」を行います。
攻撃したPCが有利な結果になれば、攻撃を受けた対象に「冒険者レベル」点の毒属性の魔法ダメージを、HPとMPの両方に与えます。
腕は服で隠せますが、触れる距離まで近づくと匂いで気づかれます。

③《インビジブルビーストの腕/透明化》

概要:片腕がインビジブルビーストのように透明化します。
効果:ランダムに決めた片腕が、常に透明化します。
能力値に変化はなく、通常の腕と同じように使えます。
服を着て、手袋などをすれば透明であることを隠せます。
この腕をむき出しにし、片手用の近接武器を装備して攻撃した場合、攻撃された対象は回避力判定に-2のペナルティ修正を受けます。
五感が「魔法」「機械」の対象はこのペナルティを受けません。
カテゴリ〈金属鎧〉の防具を装備している場合、腕が透明であることは隠せますが、むき出しにすることはできなくなります。

④《ガーウィの腕/銃化》

概要:片腕がガーウィの銃のように変化します。
効果:ランダムに決めた片腕が銃に変わります。
銃の腕には装備や道具を持てず、装飾品を装備できません。
器用度が6点減少します。
銃は以下のデータでカテゴリ〈ガン〉のBランク射撃武器と、カテゴリ〈メイス〉のBランクの近接武器として扱えます。
また、魔動機術1レベルの魔法【ソリッド・バレット】を前提、経験点に関わらず習得し、以下の銃で攻撃するときだけ行使できます。

名称最大装填数用法必筋命中魔力C値射程
〈ガーウィの腕(ガン)〉31H0--15m

腕は服などで隠せますが、手がないため、不審に思われます。
また、振り回すことで近接武器としても扱えます。
以下のデータでカテゴリ〈メイス〉の近接武器として使用できます。

名称用法必筋命中威力C値
〈ガーウィの腕(メイス)〉1H1+12012345678910
⑤《オーバーイーターのつる/近接攻撃延長》

概要:片腕がオーバーイーターのつるのように延び、しなやかに動かせるようになります。
効果:ランダムに決めた片腕が5mに延び、関節以外の場所でも自在に曲げられるようになります。
能力値に変化はなく、手や指は通常と同じように使えます。
延びた腕に片手用の近接武器を装備して攻撃する場合、乱戦エリアを無視して5mまでの任意の対象に攻撃できるようになります。
乱戦エリアの外から中の任意の対象を攻撃でき、乱戦エリア内にいても、5m以内の乱戦エリア外の任意の対象に攻撃できます。
腕は折りたたむように身体に密着させて、肩から布などを掛ければ、その長さをごまかせます。

⑥《キラーオクトパスの触手/絡め取り》

概要:片腕が肩からキラーオクトパスの触手に変化します。
効果:ランダムに決めた片腕が吸盤のついた触手に付け替えられます。
触手の腕には装備や道具を持てず、装飾品を装備できません。
また、器用度が6点減少します。
触手はカテゴリ〈格闘〉の近接武器〈尻尾〉と同じ武器として扱えます。
戦闘特技《テイルスイング》も有効です。
すでに本来の尻尾がある場合、尻尾が2本あるとして扱いますが、この変化で攻撃回数が増えたりはしません。
また、この尻尾による攻撃が命中した場合、対象を触手で絡め取れます。
絡め取られた対象は命中力、回避力に-2のペナルティ修正を受け、触手の攻撃が自動的に命中するようになります。
触手を引き剥がすには手番で「冒険者レベル+筋力ボーナス」(魔物の場合は「魔物レベル」)を基準に判定を行い、触手の「命中力」の達成値以上を出せば、引き剥がせます。
引き剥がすのは本人以外でも構いません。
この腕は服や変装などではあまりごまかせません。
肩から腕全体を何か大きな布などで隠す必要があります。

足の魔改造

①《リザードマンの尻尾/尻尾追加》

概要:腰の後ろからリザードマンの尻尾が生えてきます。
効果:腰の後ろから足ほどの長さの尻尾が生えてきます。
能力値に変化はなく、尻尾はある程度自在に動かせます。
リルドラケンの種族特徴「尻尾が武器」と同様に扱います。
また、すでに尻尾がある場合、同じ場所から2本目の尻尾が生えてきます。
この変化で攻撃回数が増えたりはしません。
尻尾は長い布などでごまかせますが、足跡などで気づかれます。

②《サハギンのヒレ/水中適性》

概要:両脚の各所にサハギンのヒレが生えてきます。
効果:両脚のふくらはぎの側面や太ももにヒレが生え、足の指の間には水かきのような膜が現れます。
能力値に変化はなく、通常の足と同じように扱えます。
水中で行動するとき、水中であることによるペナルティをまったく受けず、移動力も陸上と同じになります。
ヒレは服や布などで隠せます。

③《ケンタウロスの足/馬の下半身》

概要:腰から下が馬のような4本足になります。
効果:足が4本になります。
能力値に変化はありませんが、カテゴリ〈金属鎧〉の防具と「部位:足」の装飾品は装備できなくなります。
また、ライダー技能を所持していても、騎獣に騎乗できなくなります。
移動力は敏捷度の1.5倍(端数切り上げ)になります。
馬の下半身はどのような手段でも隠せません。

④《アンドロスコーピオンの足/部位増加》

概要:腰から下がサソリの胴体になります。
効果:下半身がサソリの胴体になり、8本足となって部位数がひとつ増えます。
能力値に変化はありませんが、カテゴリ〈金属鎧〉の防具と「部位:足」の装飾品は装備できなくなります。
また、ライダー技能を所持していても、騎獣に騎乗できなくなります。
上半身は本来の身体のままで、コア部位として扱います。
「部位:下半身」のHP、MPは「部位:上半身」の半分(端数切り上げ)になります。
さらに「部位:下半身」はカテゴリ〈格闘〉のBランク武器〈ハサミ〉が、以下のデータで扱えます。
サソリの下半身はどのような手段でも隠せません。

名称用法必筋命中威力C値
〈ハサミ〉1H#1-101123345567
⑤《ポイズントードの足/跳躍増強》

概要:両脚がポイズントードのものになります。
効果:両脚が左右に大きく開き、淡い緑の柔らかな足に変わります。
能力値に変化はなく、通常の脚と同じように使えます。
跳躍できる距離が、敏捷度に関わらず高さ10m、幅20mまでになります。
街中でこの跳躍を行うと、飛行しているとみなされます。
両脚は衣服などで隠せます。

⑥《魔動バイクの車輪/車輪化》

概要:下半身が魔動バイクの車輪ひとつになります。
効果:両足の変わりに魔動バイクの車輪がひとつ下半身についています。
動力などは不明ですが、それまでの足と同じように移動することができます。
能力値に変化はありませんが、カテゴリ〈金属鎧〉の防具と「部位:足」の装飾品は装備できなくなります。
また、ライダー技能を所持していても、騎獣に騎乗できなくなります。
移動力は敏捷度の2倍になり、足場が悪いことによる修正をまったく受けなくなります。
車輪の下半身はどのような手段でも隠せません。

胴体の魔改造

①《ディーラの羽/飛行可能》

概要:背中からディーラの羽根が生えます。
効果:背中に生えた羽根で、飛行できるようになります。
能力値に変化はありませんが、部位:背中に装飾品は装備できなくなります。
飛行時の移動力は「敏捷度」mで、時間制限などはありません。
羽根は外套などで隠すことができます。

②《トロールの胴体/再生》

概要:胴体がトロールの強靭なものになります。
効果:胴体が強靭な再生能力を持つトロールに変わります。
生命力が6点上昇し、HPが半分以下(端数切り上げ)になると、ラウンドの終了時にHPが3点回復します。
HPの現在値が半分以上になると、回復しなくなります。
胴体は衣服や鎧などで隠せます。

③《ゴルゴルの胴体/最大HP上昇》

概要:胴体が毛むくじゃらのゴルゴルのものになります。
効果:胴体が一回り大きくなり、屈強な生命力を得ます。
最大HPが15点上昇しますが、精神力が6点減少します。
胴体は衣服や鎧などで隠せます。

④《ジャイアントバルーンシードの花/射撃攻撃可能》

概要:胸の中央にジャイアントバルーンシードの花が咲きます。
効果:胸の中央に大きな花が咲きます。
能力値に変化はありませんが、カテゴリ〈非金属鎧〉〈金属鎧〉の防具は装備できなくなります。
花からは種を勢いよく撃ち出すことができ、カテゴリ〈ボウ〉の射撃武器として、以下のデータで扱えます。
この武器による攻撃は1回の手番に1回だけ行える補助動作として扱います。
弾丸である種は補助動作でMPを1点消費すれば、体内から自動的に生成されます。
胸の花は衣服や布などで隠せますが、形の不自然さは悟られます。

名称用法必筋命中威力C値射程
〈バルーンシードの花〉1H#1-10112334556710m
⑤《アイアンタートルの甲羅/防護点上昇》

概要:背中にアイアンタートルの甲羅がつきます。
効果:背中にアイアンタートルの甲羅がつきます。
甲羅はどんな手段でも外せません。
敏捷度が6点減少し、防護点が+3点されます。
また、部位:背中に装飾品を装備できません。
甲羅は衣服や布などで隠せますが、形の不自然さは悟られます。

⑥《バリンガーの発電器官/放電》

概要:胸がバリンガーの発電器官になります。
効果:胸が雷を放つバリンガーの発電器官に変わります。
能力値に変化はありませんが、カテゴリ〈金属鎧〉の防具は装備できなくなります。
また、主動作で胸から雷を呼び出して攻撃できます。
雷による攻撃は魔法の行使と同じように扱い、判定の基準値は「冒険者レベル+知力ボーナス」になります。
MPを5点消費し、自らを中心に「半径6m/20」の範囲に攻撃を行えます。
抵抗は半減で、「2d+6」点の雷属性の魔法ダメージを与えます。
発電器官は衣服や布などで隠せますが、形の不自然さは悟られます。

頭の魔改造

①《ユニコーンの角/再生》

概要:額から優美なユニコーンの角が生えます。
効果:額の中央から上方に、長さ30cmほどの角が生えます。
能力値に変化はありません。
角には強い再生の魔力が込められており、距離が「接触」の対象1体のHPを回復できます。
回復量はMP1点につきHP2点で、一度にMPを10点まで消費できます。
角はどのような手段でも隠せません。

②《キマイラの頭/ふたつの頭》

概要:頭部の脇からキマイラの頭のどれかが生えます。
効果:頭部の脇に、キマイラの3つの頭のどれかが生えます。
どれが生えるかは、サイコロ1個を振ってランダムに決めます。
生えた頭はPCの意思に関係なく、汎用蛮族語を話します。
たいていは意味のない言葉の羅列です。
増えた頭はどのような手段でも隠せません。

1~2獅子頭:技能や経験点、前提などに関係なく【ビートルスキン】【キャッツアイ】【リカバリィ(5点回復)】の練技を習得し、通常の練技と同じように使用できます。
3~4山羊頭:知力が6点上昇します。
5~6竜頭:主動作で竜の口から炎のブレスを吐いて、1体の対象に攻撃できます。射程は50mです。「2d+10」点の炎属性の魔法ダメージを与えます。この能力を使用すると、MPを7点消費します。
③《フェイスレスの仮面/限定魔法》

概要:顔半分にフェイスレスの仮面がつきます。
効果:顔の半面を覆うように、白い仮面がつきます。
仮面は外せず、壊せません。
能力値に変化はありませんが、部位:顔の装飾品を装備できなくなります。
仮面を得たPCは、高レベルの魔法を行使できるようになります。
補助動作でサイコロを1個振り、この手番の主動作で行使できる魔法の種類を決めます。
仮面はフードやヴェールなどで隠せます。

1~28レベルの真語魔法を行使できます。
3~48レベルの操霊魔法を行使できます。
5~68レベルの基本神聖魔法を行使できます。
④《バグベアードの目/光線》

概要:片眼がバグベアードの目に変わります。
効果:片眼が本来の目より大きなバグベアードのものに変えられます。
能力値に変化はありません。
変えられた目は眼鏡やサングラスでも隠すことができず、遠くから見ても本来の目ではないことがわかります。
変化した目は、補助動作で光線を放つことができます。
光線は「対象:1体」「射程/形状:20m/射撃」として扱い、MPを10点消費します。
光線の達成値は「冒険者レベル+知力ボーナス」で求め、対象は「精神抵抗力」で抵抗します。
対象が抵抗に成功した場合、効果はありません。
光線の種類は対象を決めた後にランダムで決めます。
各光線の効果はバグベアードの能力を参照してください。
以下は各光線の説明の補足です。
巨大な目は、フードやヴェールなどで隠せます。

1麻痺光線:固定値のキャラクターなら、命中力と回避力に-2のペナルティ修正を受けます。
2睡眠光線:補足はありません。
3冷凍光線:補足はありません。
4洗脳光線:抵抗に失敗した対象は、光線を放ったPCの命令に従います。命令を与えない場合、光線を放ったPCを守るように行動します。
5金属破壊光線:固定値のキャラクターなら、物理ダメージが-4点され、防護点が-4点されます。
6何も出ない:何も出ません。
⑤《コボルドの鼻/優秀な密偵》

概要:鼻がコボルドの可愛らしいものに変わります。
効果:鼻が黒く柔らかい、犬のようなものに変わります。
能力値に変化はありません。
本来の鼻よりも嗅覚が格段に増し、わずかな匂いの違いや、遠くの匂いを嗅ぎ取れるようになります。
「尾行判定」「足跡追跡判定」「危険感知判定」「探索判定」「薬品学判定」「罠感知判定」の判定を行うとき、常に+2のボーナス修正を得ます。
鼻はフードやヴェール、マスクなどで隠せます。

⑥《メデューサの髪/石化》

概要:頭髪がメデューサのように蛇に変わります。
効果:頭髪がすべて蛇に変わり、ある程度自らの意思で動かせるようになります。
能力値に変化はありませんが、カテゴリ〈金属鎧〉の防具と、「部位:頭」の装飾品を装備できなくなります。
メデューサの髪を持つPCに攻撃や魔法、特殊能力などを使用して視認した対象すべては、石化する可能性があります。
ラウンドの終了時にメデューサの髪を持つPCの「冒険者レベル+知力ボーナス」と、対象の「精神抵抗力」で達成値のくらべあいを行い、対象が不利な結果になれば、対象の敏捷度か器用度のどちらかがランダムに-6されます。
この効果は累積し、どちらかが0以下になるとその場で全身が石化してまったく行動できなくなります。
固定値のキャラクターの場合、能力値の減少はありませんが、3回抵抗に失敗すると石化します。
髪はフードなどで隠せます。

身体を元に戻す

魔改造は魔法の効果などではないため、基本的に効果は解除できず、一度変わってしまうと元の身体に戻ることはできません。
救済する場合は【リーンカーネーション】などを使うか、【コール・ゴッド】で神に慈悲を請うなどの手段が必要です。

製作者:ねこ