年齢

出来事

0歳

1月16日生まれ。サザンカ大国の逆蔵宗光の嫡男として生まれる。

15歳

坂蔵家の次代としてサザンカ大国に仕える。

17歳

骸ヶ原のアンデッド退治や蛮族の掃討で貢献し、実力を示す。

19歳

父、逆蔵宗光が病に臥す。

20歳

逆蔵家の家督を継ぐ。父、逆蔵宗光を亡くす。
父の後継ぎとして実力も認められ、戦大将となる。

25歳

東條家の娘、識と結婚。たくさん叡智して10人の子宝に恵まれる。

35歳

サザンカ大国がサザンカ帝国となった動乱の年。

36歳

8月22日(9年前)、フウレン要塞国との合戦にて戦没。遺体は行方不明。

　サザンカ大国が帝国へ変わって1年程した頃に内乱が起こり、家族の身を案じた忠義はフウレンとの本格的な戦乱が起こるより先にサザンカ帝国から家族らと共に、"とうに今や山茶花に仕えるべき義は無し"と亡命する事を決意。
　しかし老中の一人"喜由徳一郎"の謀略によって"此処よりサザンカから逃げた時は妻子の首から上は無事では済まない"と脅されたことでサザンカから家族を逃す事ができず、喜由に利用されるがままフウレンとの合戦に出陣せざるを得なくなった。
　その合戦の最中、逆蔵忠義率いる部隊は慮外からの奇襲を受け、事実上全滅。その実、いずれサザンカの敵に成り得ると判断した喜由徳一郎は彼らという戦力を引き留めるのではなく、後の憂いの為に切り捨てる為に彼の家族を利用したのだった。
　結果として彼らは奮戦したものの、その謀略の果てに志半ばで戦没することになる。もしやすれば骸に紛れて生き残りがいたのかもしれないが、部隊の侍大将だった逆蔵忠義は敵の総攻撃により力尽き、戦場の骸となった。

　その後、蘇って再び憂いが生まれないように、喜由徳一郎は手を組んでいたシノビの一派に遺体を譲り、その中の一人のくノ一の術によって動死体(ゾンビ)として蘇らせるように進言する。元より強力な武士の死体が欲しかった一派との取引だった為、これを快諾し、逆蔵忠義の遺体は動死体(ゾンビ)として蘇らせられ、その操り手のくノ一に8年もの間長く愛用されることとなった。
　実際、侍大将ということもあって動死体(ゾンビ)としても強力なアンデッドであったのもあるが、それ以上にそのくノ一が生前から彼を慕っていたのもあり、己の手中に収まった彼に想いを寄せていたからこそ、此処まで長く使われたのだろう。

　半年前、くノ一の使役として忍務に連れられていた逆蔵忠義の死体は偶然〈韓鋤(からさび)、国津罪(くにつつみ)〉の影響を受け、生前の自我と自由を取り戻す。初めは己の肉体の変わり様に動揺したが、すぐに操られていたことを悟りくノ一を軽く当て身で失神させる。操られていたとはいえ女子に手を出す訳にも行かなかったので適当に簀巻きにして近くに見えたリンドウの街近くへぽいした。
　暫くして自分が既に死んでいること、しかし死人にしては食欲も睡眠欲もあるし、何より性欲も旺盛なことに違和感を覚えながら、記憶に残っているサザンカの国に遺した家族らを想い、妻子の元へ帰るべく意志を持って現世を彷徨うこととなった。

死後経過

死後16時間

腐敗具合

腐敗していない

外傷

【アース・ヒール】によりなし

死臭

しない

肌

少し乾燥している

肌の色

褪せている

体温

無い

生き返ったもの

三大欲求

　死後、戦の勢いが弱まった戦場から直ぐに運ばれて【プリザーベイション】を施されたため、死体の状態は肌の色が褪せていることと死斑が強く出ていること以外は生前のままである。とはいえ死体である事には変わりなく、手を握られれば体温を感じないし、胸に耳を当てても心臓は脈打ってもない。
　しかしドラウグになった際に三大欲求が蘇っているため、生前の名残で好物の握り飯が食べたくなる時があれば怨恨の鎮まった時にはうつらうつらとすることもあり、そして何より生前は剣豪、酒豪、性豪を束ねて"三豪"と呼ばれる程に性欲が逞しかったため、ドラヴグになった後でも艶事が好きだったりする。それはそれとしてそれに関して悩みは抱えてはいる。