サク(凍心の暗殺者)
- 知能
- 人間並み
- 知覚
- 五感
- 反応
- 中立
- 言語
- 交易共通語、ヒノマル語
- 生息地
- さまざま
- 知名度/弱点値
- 13/-
- 弱点
- なし
- 先制値
- 15
- 移動速度
- 30/-
- 生命抵抗力
- 14 (21)
- 精神抵抗力
- 14 (21)
攻撃方法(部位) | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
---|---|---|---|---|---|---|
忍刀 | 11 (18) | 2d6+12 | 11 (18) | 8 | 115 | 18 |
特殊能力
○剣のかけら=11個
本来のデータよりHPが+55、精神・生命抵抗が+3されています。(反映済み)
○TP=5
L世界の汚染K20(TP4)
L瞬間達成値+1(TP1)
○戦闘適正
《ターゲッティング》を習得しています。
▶氷剣乱舞/11(18)/精神抵抗/半減
氷で作られた魔法の短剣をばらまき、攻撃します。
「射程:2(20m)」「形状:射撃」で「対象:20体」までの任意対象に「2d+12」点の水・氷属性魔法ダメージを与えます。
☑捨身攻撃Ⅱ
○必殺の一撃
打撃点決定の出目が「9」以上となった場合、打撃点をさらに「+6」点します。
○剣の加護/運命変転
行為判定や打撃点決定で2dを振ったとき、直後にその出目をひっくり返し、それに+1します。
この能力は1日に1回だけ使えます。
戦利品
- 自動
- 〈都牟刈、滄海〉(取引不能)
- 2-3
- なし
- 4-7
- 銀貨袋(150G/-)*1d
- 8-11
- 宝石(250G/金A)*2d
- 12~
- 宝石(400G/金A)*2d
解説
───……彼は、泥濘のような闇の中で生まれ。生きてきた。
飯一つにも困り、飢えに耐えかねて盗みを働き。見つかれば死にそうになるまでボコボコにされ、死ぬ前になんとか逃げ出す。そんな、薄暗いスラムの中で幼少期を過ごし続けた。
そんな中から、ある人物が彼を救い上げる。
陽光に煌めく金糸の髪を靡かせ。一緒に来て?と笑う少女は美しく。
その手を取った、彼の生き方はガラリと変わった。
飯が腹一杯に食えた。
暖かい布団で眠れた。
名前をくれた。
抗うための力を、剣を教わった。
深い感謝を抱きつつ、少女に仕えた彼は道徳を学び………彼女に相応しい存在であろうと、振る舞いを改め。慈悲深い人物へと育っていった。
……そんな最中。少女も伴に育っていき……女性、と呼べる年齢になったはある日。
彼女は、にっこりとした笑顔でこう告げた。
「サク。あなたにね……消してほしい人がいるの」
───……それから、彼の人生は一転し、変わった。
「あの家の者は呪殺師だから、消して頂戴」
「あの家の者は不義の商人だから、消してきなさい」
「あの家の者は家長が犯罪者だから、全員消しなさい」
「───あなたは、私のシノビなんだから。」
師に教わった剣は、シノビの剣だった。
彼が拾われたのは、身寄りがない子供だったからだった。
それに気づいた時、彼は足下が崩れるような間隔を覚えた。
……それでも、彼は、命令に従った。己に恩のある、お嬢様だ。それに、背けば殺されるのは……自分だったから。
それに、彼女が彼に殺させたのは……全て、世の為、人の為なのだと。そう、言われたから。
そんな時、転機が訪れる。
───忍界乱世の開幕。
戦乱の世の水面下。光の射さぬ影の世界で……ありとあらゆる願いを叶えるとされる、その魔剣を望むもの達が鎬を削り始めた。
それは、彼の主人とて例外ではなかった。
「サク。…………この家の者を皆殺しにし、〈都牟刈、滄海〉を、奪ってきなさい。」
ついに。彼の主人は……線を、踏み越えた。
反発した。何故、と。それが世のためなのか、と。
そう問われた彼女は頷き、その家の者が持っていると民が多く死ぬ、と彼に告げた。
……告げられた彼は、それを信じ。その家に向かい。一人一人、始末して回った。
すべて嘘だった。
その家の者は、一般人だった。表の世界の、ただの商人だった。
それに気づいたのは、その家の娘を殺そうとしたとき。
気まぐれに話しかけたら……そもそも、シノビを知らなかったのだ。
愕然とした。……騙されていた、と知った。
……存在を知られた一般人を生かしておく訳にはいかない。………故に、すまない、と言い。泣き叫ぶ娘を殺した。
そうして、一般人の手に流れ着いていた〈都牟刈、滄海〉の残滓を手に。彼は、今まで自分が殺してきた者達の素性を洗い始めた。
……嘘だった。大半は、一般人の家庭であった。……シノビにしては警戒が薄い家であることは、よくある話であった。
だからこそ、気づかなかったのだ。彼らが、一般人であったなど。
……この魔剣を、主人に渡すわけにはいかない。彼はそう判断し……抜け忍となり。逃げ。そして───……
……魔域に、逃げ込んだのだった。
この魔剣を、正しき人物が握ることを祈って。