宿願

　〈韓鋤、禍津日〉を封印するため

仇敵

　魔神に与する流派すべて

概要(流派)

　ウェーレス対魔神機動隊、その機密武装の一つ。それが"機動隊魔剣"です。
　契約している魔神『"ヘパイストス"(魔神/男/？？？)』によって鍛造された魔剣を主に、機動隊が扱っている魔剣には四級～特級までの等級が定められております。実際にその魔剣を装備する権利は中位の隊級以上の隊員のみ、それも厳しい能力選定を受け、見事魔剣に選ばれた者のみが扱えるものでした。
　しかし、今から１０年ほど前にヘパイストスが"礎の魔剣(プライマル・ウェポン)"と呼称する魔剣を鍛造。その魔剣は"装備した者の起源や本質に応じて姿形を変える"という性質を持ち、曰く、"魔剣が担い手を選ぶ"のではなく"担い手が魔剣を生む"ものでした。
　起源や本質が薄い者ほど魔剣は芽生えませんが、逆に魂が強く、起源や本質が魂に強く定められているほど魔剣はその在り方を投影し、強大な力を宿します。更に、ヘパイストスは"ただ器を作るだけであり、時間なぞかからず幾らでも生み出せる"と魔剣の量産性を示し、機動隊は従来の魔剣の扱いに革命が起きうる武装を手に入れました。
　ただし、その魔剣の汎用性に懐疑を抱いた機動隊は、これを限られた環境で試験運用することにしました。その魔剣の才能を開花させるには、魔剣を構成する為の特殊な技術を要し、己の本質を形として保持するための訓練を行わなければなりません。未だ脅威になり得るその真髄を知るため、以降この魔剣を扱う部門を【ウェーレス46式ヘパイストス伝承魔剣術】として扱い、起源を伝承し、魔剣に投影する技術を機動隊は"起源伝承者(レリックキーパー)"と呼称するようになりました。

概要(忍界乱世への参加)

　八雷蒐集の騒動の後、その真相を知ったのはウェーレス対魔神機動隊でした。
　兼ねてより機動隊はヒノマルに支部を置き、ヒノマル地方からの隊員の雇用と流派技術の伝搬を行っており、シノビに関する知識もある程度有しておりました。
　密かに一部のシノビと情報網を共有しており、忍界乱世の実情も把握していましたが、近頃はとある叢雲の剣片を危険視していました。それが、災い招く〈韓鋤、禍津日〉です。
　これが絡んでいる一件は魔神が関わっているものが多く、その魔剣は異界に結び付き、縁薄いヒノマルの地ですら魔神を呼び寄せるのではないかと仮定。しかしシノビらの戦いである忍界乱世に首を入れる余地もなく、彼らは彼らの戦場があると今まで憂慮するに留め、手を出さずにいました。
　しかし、八雷の暴走を知り、憂慮は"禍津日の力を解き放ってはいけない"という確固たる抑止の決意へ。八咫烏の使者と交渉した後、"シノビの流派で秘伝を得るに至れずに郷を追われた面汚しのシノビ"らの中から魔剣を伝承するに値する者をこの流派のシノビとして迎え入れ、流派所属の隊員共々に忍界乱世へ身を投じる。
　与えられた使命は"〈韓鋤、禍津日〉の封印任務"。ヒノマルの地が魔神に脅かされぬようにと。

流派装備