コゲツ　エイガ
173cm
56kg

性格は天然だが戦闘においては冷静、あるものであればなんだって使う主義
現在は学園に存在する剣技についても学んでいるらしい

教える授業は『生きる剣』実践に基づいた、適性のある生徒に対しては魔法との並行剣技についても教えられるとの事

「気にするな、怖がられるのは慣れてる」

物心ついたとき、何処かの廃墟に居た、近くに〝あった〟瘦せ衰えた1体死体を見て、家を出た

歩いた、誰かを見つけるまで、歩いて、歩いて、歩いて、とあるリカントに拾われた、弟だと呼んでくれた
その人は強かった、誰にも負けないほど強かった、刀一つで魔物を一蹴する強さで、憧れた
鍛えて、鍛えて、何時か隣に立とうと、そう思っていた
その人は、自分を一つの部屋に押し込んで、帰って来なかった、裏切られたと思った
ずっと一人で、恐れられて、其れでも誰かを助ける「裏切った」あの人の在り方をなぞって、本土に移っても刀を揺らして斬り続けた

そんな時、一人のリカントの女性の死亡記事を見た
『罪人の子であるナイトメアを庇った高位冒険者、打ち首』

───信じたくなかった、其れは、その顔は、『姉』の物

───姉だったのだ、自分を置いて逝った、姉だった

涙は、零れなかった、きっと望んじゃいないから、この生き方しかできなかったけど、姉にだけは恥じる生き方をしたくなくて

そうしてルガーフェル学園の教職募集を見て、誰かを『生かす剣』を教えたいと思い、教師となった

今日も彼は穏やかに、然して冷静に、姉が遺した『孤月　影月』という名を背負い、歩き続ける